大きな転機

こうして続けはしたものの、やはり目の前の大きな目標に向かっていった以前のような緊迫感はどうしてもありません。その分、気迫に欠ける学習になっていったのは、今から振り返っても否めないと思います。

  • 当時会社は円高と国内の人件費高騰に対処するために盛んに海外への工場展開を繰り返していました。私も短期の出張ベースで現地へ応援に赴いたり、日本からの後方支援にあたったりしていました。
  • しかしながら基本的には既存技術の展開の繰り返しです。現地の環境に合わせて多少の技術的なTailoringはありますが、Majorな技術開発ではありません。そういう意味ではもともと開発のEngineerであった私としては、業務への興味は少しずつ薄いものへのなっていきました。
  • それにもともと中小企業ですから、新規技術開発とはいっても予算・人材的にもその当時の会社にはこれ以上Affordできないだろうな、というのは見えていました。
  • そしてこのころから、なにか今の自分のスキルを生かして転職の機会はないものだろうかとぼんやりと考え始めたのです。無謀にもそのスキルの中に自分の英語力を入れていたのは、今から考えれば笑ってしまいます。34歳のころです。
  • 背景にはバブルに沸き返っていた日本経済があります。いまなら好条件で移れる。でもこのバブルはいつか終わる。早いほうがいい。その思いがありました。天井知らずの株価を見ながら国中が阿呆のように口をあけて上を向いていた時代です。しかし中小企業の中にいた私にはこれがいつまでも続くとは思えませんでした。
  • 英語力をCriteriaに挙げていた数社の日本企業と、一社のアメリカの企業にResumeを出しました。さすがに英文のレジュメは書いたことがないので参考書を買って書きました。でも本の例文のだらだらとしたFormatがどうしてもいいと思えず、結局自分で考えて読みやすいように書きました。当時は新聞広告を見たりして限られた情報を探すしかありませんでしたが、いまはInternetで気軽に自分の転職適正をチェックできたり、便利になりました。一例はキャリアアップ転職の専門情報サイト[@type]求職広告なら新求職・求人サービス!アクティブウェブなど - 無料で会員になることができ、自分のキャリアを登録しておくと匿名でいろいろ査定してくれます。転職・派遣などのサービスを一覧にまとめましたので興味のある人はどうぞ。